10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2303
ナイス数:597

鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)鬼滅の刃 13 (ジャンプコミックス)感想
鬼と化した母を殺した兄、兄を責めたことを悔い続ける弟、不死川兄弟。鬼である妹と共に鬼を狩る炭治郎の姿が実弥の目にどう映るのか、考えると辛くなる。惨劇の当事者とならずにすんだ炭治郎、鬼となっても殺されずにいる禰豆子。そりゃあ刺すわ。とつい思ってしまうけど、竈門兄妹を認めることは和解の鍵となりそうだな、不死川兄弟にとって。こうして目の前に現れたことは、むしろ僥倖かもしれない。なんて書きつつもやはり、鬼にされ我が子らを手にかけた母親と、そうやって死んだ不死川の弟妹たちについ気持ちが動く。しんどい。
読了日:10月10日 著者:吾峠 呼世晴
鬼滅の刃 14 (ジャンプコミックス)鬼滅の刃 14 (ジャンプコミックス)感想
有一郎の余裕のなさに共感しかないママ世代読者様方、私もです。無一郎の無は無限の無だと言ってしまえるその心は、次世代へと夢を託し去っていく親のものだろうよ。有一郎に泣く。炭治郎が長男なら有一郎はもう母であり父でしょうよ、私は彼らの母親になって有一郎を抱きしめたい気持ちだよ。有一郎のおかげで無一郎を見る目が変わったよ、その人ひとりでそこに立っているわけじゃないものね誰だって。忘れられていてもずっと一緒にいたんだね。彼のためのこの子を、どうか殉職させないでやって下さい作者様。なんて願うのもこわい難儀な漫画よ。
読了日:10月10日 著者:吾峠 呼世晴
鬼滅の刃 15 (ジャンプコミックス)鬼滅の刃 15 (ジャンプコミックス)感想
いろんな人に「おかえり」と言いたい巻。いろいろ重たいもの背負ってる人が多い中で、みつりちゃんが可愛かったりカナヲが可憐だったり善逸がうるさかったり、あとあの隠しの人が地味にいいやつだったりすると、ああもうこのまま鬼屋敷の屋根に隕石落ちて大穴あいて、日に晒されてみんな真っ白な灰になればいいのになんて思ってしまう。とはいえ今後の展開に大きく関わってきそうななあれこれが明かされた重要な巻でもあります。義勇さんの自己否定はまだ根深そう、頬の痛みをきっかけに自分で自分を認められるようになるといいね。
読了日:10月10日 著者:吾峠 呼世晴
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)感想
内容についてはまだ触れません、かわりに思いの丈を。ティーンズハート悪霊シリーズ完結直後からの小野読者、ホワイトハート版で刊行を追いかけた筋金入りの十二国ファンなので、数えてみれば私は人生の丁度半分を泰麒と主上の行方を案じ、新刊を待ちながら過ごしていたことになる。もちろんそればかりで生きてきたわけではないけれど。同じ時期に夢中で読んだ「銀の海金の大地」が未完のまま氷室冴子先生が逝去された時、この十二国も同じ運命を辿らぬとも限らないと考えずにはいられなかった。読むのが勿体なくて本当に震えました。さあ、次巻へ。
読了日:10月14日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)感想
新作刊行で内容は暁の続編と知った時、これで戴主従の再会が読めるんだと疑いもせず喜んだ私はどれだけおめでたい頭をしていたのか。18年も待たせてまさかこの展開はあるまいとは思うけれども、地道に埋められつつある外堀が怖い。永の沈黙の間自分を慰めるため好き勝手に思い描いていた<戴の未来>が今頃になって牙を剥く。心は信じたくない、あれは影武者なのではと思いたい。泰麒の心が見えなくて辛い、余裕のない李斎が辛い。続刊発売までの1ヶ月はシリーズ再読に充てようと思っていたけど、こうなるともう風の海の表紙も切ない。
読了日:10月15日 著者:小野 不由美
月の影  影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)感想
戴国新刊発売を機に再読、徐々に物語へと入っていくこの手探り感が懐かしい。陽子の両親は当時からすでに化石じみた感覚の持ち主と思えたが、今見ると十二国側のジェンダー観との対比が鮮やか。神籍へ入るには人として一度死ぬと後述されるが、虚海の羊水で生まれ直した陽子はまさに裸一貫、暗中模索。とはいえ蓬山へ登る前にこの旅はぐんと器量を育てただろう。それはさておきシリーズ1作目の上巻まるごと使ってこの重苦しさ、読者を容赦なく篩にかけてくるものだわ。これも戴麒待機訓練の一環だったのかと思えてくる。
読了日:10月18日 著者:小野 不由美
月の影  影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)感想
戴国新刊発売を機に再読。長く辛い序章をくぐり抜けてきた読者という名のサバイバーに、ご褒美てんこ盛りのありがたーい下巻。心優しく有能で何よりふかふかな仁の半獣楽俊、この出会いがなければ苦難の旅も陽子を人間不信にするだけで終わったろう。乗り越えられる陽子でよかった。それはそうと今回読み返して驚いたのは「今ちょっと障りがあるからな」の場面、あそこあんなメロドラマ風だったっけ?目からお砂糖こぼれたわ。ただそこからのラストは何度読んでいても圧巻の一言、景麒と一緒に忠誠を誓ってしまう。
読了日:10月18日 著者:小野 不由美
風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)感想
戴国新刊発売を機に再読。在りし日の泰麒や李斎が眩しく、驍宗様の第一印象が悪かったことも懐かしく、ただただ甘美な蓬山の暮らしに酔いながら、彼奴さえ余計なことをしなければと歯噛みする。また前回いいとこなしだった景麒の人となり(人?)が垣間見えるのも楽しく、徐覚につい親近感を持ってしまう。だってあの堅物の不器用な優しさ、さらに微笑だもの!初読時も今もいとけない泰麒がただひたすらに愛おしく、この子を愛でているだけで私は幸せなのに、その運命ときたらもう。そもそものあの蝕が起こらなければどんなにか。。
読了日:10月20日 著者:小野 不由美
少年少女世界文学全集〈第1巻〉ピノッキオの冒険 国際版 (国際版 少年少女世界文学全集)少年少女世界文学全集〈第1巻〉ピノッキオの冒険 国際版 (国際版 少年少女世界文学全集)感想
【5歳1ヶ月】昭和51年初版。開くと必ず美しい挿画があり、章立ては区切りやすい長さ、文章はページを跨がない構成。1日2~3章ずつ、途中で飽きることもなく1ヶ月足らずで読み聞かせ完了。息子はこんなに長いお話を最後まで聞けたと嬉しそうにしています。内容は私も覚えていなかったので、物言う木切れにすぎなかったピノッキオが人間の子どもとなるまでの物語を息子と一緒に楽しむことができました。しかしまあ、荒唐無稽!冒険の始まりはいつもピノッキオの道草、けれどもこの説教のなさがいいんだろうな。テンポの良さは読み聞かせ向き。
読了日:10月26日 著者:

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